ふくしま

福島で憧れ、追い掛け、追い付けずに見失ってしまった仁先輩こと『ave』さんと初めて共演させて頂きました。(共演と言っても、お店の店長としての業務片手間に無理言って歌ってもらった感じになってしまったのですがね。。。)



それでもね。


それでもやっぱり特別な夜でした。






◎2月3日(金)Re-Acoustic

『鬼は外福は内(タイトルひねりなし!)』

【キャスト】

・ave

・菅野創一朗

・横田惟一郎

・村男






赤と白のこの教室の中がぐらぐらと揺れたあの時、ありったけの副業の有給を取り『ここ』でやれることをやろうとこの班に戻った自分は、班に次々と運ばれてくる物資の移動しか役割を見つける事が出来ませんでした。






『何かあった時』


それは、教室全体いや寧ろ学校全体で考え、話し合い、役割分担しなきゃいけない話ですから、黒板の前で入口の横にあるストーブが爆発したなら、火事にならないようストーブの火を消そうとする人が必要だし、別の教室に避難を呼び掛ける人が必要だし、受け入れる人が必要だし、混乱しないよう整理する人が必要だし、飛び散って『しまっている』薬物を拭き取り回収に努める人が必要だし、廊下側の窓際で机がなくなってしまった人達にちゃんと各々が抱えている宿題をやれる為の机を用意する人が必要だし、机を直す人が必要、ノートや鉛筆やらが散乱する教室の後片付けをする人が必要、弁当を持ってきてない人達に弁当をわけてあげる人が必要、宿題がなんにもなくなってしまった人に宿題を探してあげる人が必要、宿題が沢山に増えて増えてそれをこなすことこそが学校の為になるという役割の人、班の皆の為に学級委員長と連携する班長、学級委員長、先生、別の教室のみんなが、その時やれる事を精一杯やらなきゃいけないのです。



そんな時、自分の力が発揮出来る役割として、物資の移動しか見付けられなかった。



勿論、その役割はとてもとても大事だし、その役割が自分に『しか』出来ないなら自分が絶対にそれをやるべきなんですが、


別の役割に心救われ、そしてそれを羨ましくも思っておりました。





それは、


ショックで泣き崩れる人達、『あした』を失ってしまった人達に笑顔と希望を与える役割です。



今思えば、


本当今書きながら思ってみればなんですが、自分の中で音楽が、『音を楽しむ』だけのものじゃなくて、『音で楽させる』為のものに変わったのはこの頃なのかもしれないなって思いました。



日中に物資移動の手伝いをした後、夜はそんな仁先輩ことaveさんの手伝いをさせてもらいながら、沢山の方々がaveさんの歌に勇気付けられ、涙しているのを目の当たりにして、


本当に本当に、仁先輩に追い付けないどころか完全に見失ってしまったと思える程に感動し、同時にその力が羨ましく、そして物凄く嫉妬しました。


あれから数年、、、


自分は自分のところにやってきてくれた世界一の音楽達の持っている言葉を表現してあげる為、世界一の音楽達の持っている声を少しでも多くの方々にお届けする為、日々発信を続けておりました。





そんな中、


横田惟一郎さんが


「福島で歌いたい。」


と自分に言ってくれた事をきっかけに、『彼をみてもらいたい』と同時に『彼にみてもらいたい』という気持ちから、この度仁先輩ことaveさんの経営するお店に連絡をする事が出来たのでした。




正直、


『自分だけ』の事だったら別の場所で歌ってましたし、見失ったままの仁先輩になかなか連絡は取りにくいものがあったのです。。。






仁先輩に「ライブやらせて下さい。」、「出来たら一緒に共演させて下さい。」と素直に言わせてくれた事に対して、横田さんには本当に本当に感謝してます。




「ありがとう。」








昨日、


横田さんとの会話の中で、


「高校の上級生との上下関係が大嫌いでした。やっぱり先輩は自分で選びたいのです。」


だなんて、なんだか村男にしては歯茎が痒くなる程に臭い台詞を珍しく言ってしまいましたが、よくよく考えると本当ですよね。




やっぱり僕の中で仁先輩はずっと仁先輩でした。



仁先輩が「お前にみせたい。」って言ってくれた菅野さんも、最高に最高にご機嫌な音だったし、なんか本当に感謝だらけの一日でした。





っかね、


駆け付けてくれた同級生の皆や先生達には本当なんと感謝を伝えればいいやら。






発信して、



「気持ち悪い。」



「ふざけるんじゃねぇ。」



で終わってしまう事は勿論あるし、勿論それはそれであって全然全然いい事なのですが、



同級生には、友人達には『出来れば笑顔になって貰いたい』だなんて欲があって、気持ち悪くないと言われているバージョンの村男をみせようかなだなんて考えたのですが、悩んだあげくありのままの村男をみてもらいました。




警察の友達や自衛隊の友達の前で『駄目太郎』を歌うということは、一歩間違えたら職業否定に受け取られ兼ねないので、とても勇気がいることでしたが、彼らが


「本当は、この職業がなくなる事が一番望ましい。」


と言ってくれた過去が今の自分の血となり骨となり、『駄目太郎』が生まれてきてくれた訳なので、昨夜あえて発信させて頂きました。










なんか、


夢みたいだ。








いや、


夢がひとつ叶いました。







みんなみんなありがとう。




必ず世界を変えてみせる。